映画に感謝を捧ぐ! 「ボトム・プレデター 地底に潜む生命体」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はランディ・ドードリン監督の

 「ボトム・プレデター 地底に潜む生命体」に感謝を捧げようと思います。

ボトム・プレデター 地底に潜む生命体 [DVD] - トム・サイズモア, ウェンディ・アンダーソン, リチャード・フィッツパトリック, フィリップ・エイキン, ジョー・ディニコル, マーティン・ローチ, ランディ・ドードリン
ボトム・プレデター 地底に潜む生命体 [DVD] - トム・サイズモア, ウェンディ・アンダーソン, リチャード・フィッツパトリック, フィリップ・エイキン, ジョー・ディニコル, マーティン・ローチ, ランディ・ドードリン

 自ら発明した薬を注射される事によって

 モンスター化した男「リーチ」と

 彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 残虐性と皮肉が絡み合うモンスター映画であります。

 モンスター映画の法則に沿った形で生を受け

 見世物的且つ緩慢に進行しつつ

 科学実験、医療、軍隊、保守点検業に対する皮肉を放つと同時に

 モンスター映画における「モンスターの強度設計」の

 難しさを世に示したストーリー&演出、キャラクター造形は

 私に、激しい残酷描写を放ちながらも

 スリル&サスペンスが抑制されてしまう現象と

 「暴力的ブラック・ユーモア」の一形態を

 目の当たりにする機会をもたらしました。

 (アメリカ映画的爆発礼賛主義と

 テクノロジーに対する過信に対する

 警鐘を放つかのような決着→幕切れと

 なっている点も見逃せません。)

 まさに「ブラック・ユーモア系空間限定型モンスター映画」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 主人公一行、モンスター、富豪一派による三つ巴の闘いを通じて

 SF映画的ハッタリ精神&その場しのぎ主義の赴くままに

 様々な勢力を挑発する本作と

 生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。