映画に感謝を捧ぐ! 「オリーヴの下に平和はない」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジュセッペ・デ・サンティス監督の
「オリーヴの下に平和はない」に感謝を捧げようと思います。
オリーヴの下に平和はない [DVD] - ラフ・ヴァローネ, ルチア・ボゼー, フォルコ・ルリ, マリア・グラチア・フランチャ, ジュゼッペ・デ・サンティス
「チョチャリア地方」における実話を
もとにして作られた本作は
多彩な娯楽特性が交錯する実話系映画であります。
暴力とロマンス&ユーモア、記録映像技法と娯楽映画技法
西部劇要素とミュージカル要素が交錯する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に、復讐劇と愛憎劇を融合させることによって生じる科学反応と
成功を追い求める人間特有の狂気&孤独感を
映画的に表現する試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(飽くなき欲望によって孤独の闇へと落ちていった男の悲哀と
不屈の執念によって法への信頼&仲間との絆を
取り戻した男の輝きを静かに写し出す幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「人間&社会論入り復讐劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
西部劇的アクション&風景、記録映像的語り口
ミュージカル的挿入曲、愛憎劇的男女関係が絡み合う本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。