映画に感謝を捧ぐ! 「ヴァルドマー事件の真相」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・A・ロメロ監督の
「ヴァルドマー事件の真相」に感謝を捧げようと思います。
マスターズ・オブ・ホラー 悪夢の狂宴 LBXS-036 [DVD] - エイドリアン・バーボー, レイミー・ゼダ, ハーヴェイ・カイテ, マデリーン・ポッター, ジョージ・A・ロメロ, ダリオ・アルジェント
エドガー・アラン・ポーの同名小説を
もとにして1992年に作られた本作は
ゾンビ系ホラー界の雄G・A・ロメロ監督の技と
多彩な悪が絡み合う怪奇映画であります。
愛憎&陰謀系サスペンス
ゾンビ系ホラー、悪霊系ホラーの技法が
軽快且つ陰鬱に絡み合う
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「現実的悪と怪奇的悪のせめぎ合い」と
人々が「催眠療法」に対して抱くイメージを
怪奇映画的に表現する試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悪」の勝利を感じさせながらも結論を曖昧化する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「悪集結型ホラー」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
傲慢な富豪、彼の富を狙う悪妻
色と欲のために命&心を操る悪徳医師が
人知を越えた邪悪に翻弄される姿を通じて
悪の持つ引力を世に示した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。