映画に感謝を捧ぐ! 「十字架の男」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はロベルト・ロッセリーニ監督の
「十字架の男」に感謝を捧げようと思います。
イタリア映画 コレクション 十字架の男 DVD10枚組 ACC-221 - レナート・ラシェル, イヴォンヌ・サンソン, オスカル・ブランド, リリアーナ・マンチーニ, ヴィットリオ・デ・シーカ, アッシア・ノリス, イザ・ミランダ, メモ・ベナッシ, タチアナ・パヴローヴァ, ルチア・ボゼー, コゼッタ・グレコ, マルチェロ・マストロヤンニ, ジーナ・ロロブリジーダ, ガブリエル・フェルゼッティ, アメデオ・ナザーリ, コゼッタ・グレコ, アメデオ・ナザーリ, オズワルド・ヴァレンティ, クララ・カラマーイ, レオナルド・コルテーゼ, マリア・メルカデル, カルラ・デル・ポッジョ, アルベルト・タヴァツィ, ロスヴィータ・シュミット, アルベルト・ラトゥアーダ, レナート・カステラーニ, マリオ・カメリーニ, マックス・オフュルス, ルチアーノ・エンメル, マリオ・ソルダーティ, ピエトロ・ジェルミ, アレッサンドロ・ブラゼッティ, ヴィットリオ・デ・シーカ, ロベルト・ロッセリーニ
イタリア軍神父と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
娯楽作品性と記録映像性がせめぎ合う戦争映画であります。
自国本位的戦争映画の王道に
「医者+カウンセラー」的宗教者の目線を加えたストーリーと
戦争映画的アクション・シーン&人間模様を
効率的且つ記録映像的に写し出す演出が一体となる光景は
私に、宣伝用映像の技と娯楽作品の技による共同戦線と
戦場において理性&自制心を保つことの難しさを
映画的に表現する手法の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(宣伝用映像色を前面に出しながらも
戦争の残酷さ&虚しさを感じさせる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「医療+カウンセラー系戦争映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
R・ロッセリーニ監督と戦争を結ぶ絆
軍人気質、医者気質、宗教者気質のせめぎ合い
アクション映画的スリル&サスペンスの中に
戦争批判要素を宿す戦闘場面造形が一堂に会した本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。