映画に感謝を捧ぐ! 「78」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はノア・エデルソン監督の「78」に
感謝を捧げようと思います。
アメリカン・ショート・ショート 1999スペシャルセレクション [DVD] - オムニバス・ムービー, オムニバス・ムービー
バス停近辺で繰り広げられる奇妙な出来事を描いた本作は
軽やかな苦味を感じさせる日常劇であります。
「数字」をつぶやきながら飛び跳ねる少年と
彼に興味を抱いた男の交流を
合理的且つ技巧的に写し出していくストーリー&演出は
私に「素朴な風景&行動」に神秘性を持たせる技法と
限定された空間&人員による物語作りの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(怪奇映画的恐怖と風刺性を兼ね備えた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「軽量級日常劇」の究極形態を
感じさせる作品であると言えるでしょう。
暇つぶし規模のスケール感&スピード感に
倹約的なブラック・ユーモア精神、非暴力的なサスペンス精神
人間心理に関する考察を詰め込んだ本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。