映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ビースト」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はニコラス・パウエル監督の「ザ・ビースト」に
感謝を捧げようと思います。
ザ・ビースト [DVD] - ニコラス・ケイジ, ニコラス・パウエル, リチャード・レダー, ジェフ・ガム, ニコラス・ケイジ, ファムケ・ヤンセン, ケビン・デュランド, マイケル・インペリオリ, ラモニカ・ガレット, ジェレミー・ナザリオ, アイザック・サンティアゴ
狩人「フランク」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は
暴力性とホラ吹き性が交錯するアクション映画であります。
主人公、船乗り一行、軍人、テロリスト、動物が
輸送船内で繰り広げる「凶暴なる交流」を
空間限定型アクションの王道と状況設明台詞の
限りを尽くして描いていくストーリー&演出は
私に「単純な闘いを複雑化させる」技法と
野生動物と人間、テロ対策とハンティングの秘めたる近似性を
アクション映画的に表現する試みの一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(欲望の赴くままに動物を狩っていた主人公が
闘いの中で「動物愛」に目覚める姿に
心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「空間限定型ハンティング式テロ対策映画」の
称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。
アクション映画流ハッタリ戦術、人間と動物の交流
空間的制約をアイデアで補おうとする精神の醍醐味と
「ハンティング」に人生を捧げた男の宿命を象徴する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。