映画に感謝を捧ぐ! 「さよなら、人類(2014年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はロイ・アンダーソン監督の

 「さよなら人類(2014年版)」に感謝を捧げようと思います。

さよなら、人類 [DVD] - ホルガー・アンダーソン, ニルス・ウェストブロム, ロイ・アンダーソン
さよなら、人類 [DVD] - ホルガー・アンダーソン, ニルス・ウェストブロム, ロイ・アンダーソン

 様々な生と死について描いた本作は

 細切れ性と神秘性が交錯する一作であります。

 絵画的映像、短篇集+舞台劇的編集技

 文学+舞台的台詞が融合したストーリー&演出は

 私に「鑑賞者に考えさせる」映像作品作りの究極形態と

 日常劇風味と童話風味が独特のバランスで共存する現象の

 一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (時間&暦と人間の関係に関する一考察を

 示すかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「短編集+美術館型人間&死生論」の

 称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。

 生と死が穏やか+妖しげに交錯し

 中世、第2次大戦期、2010年代が

 時間旅行系SFとは異なる形で絡み合う本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。