映画に感謝を捧ぐ! 「荒馬サンダーホーフ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はフィル・カールソン監督の
「荒馬サンダーホーフ」に感謝を捧げようと思います。
荒馬サンダーホーフ [DVD] - プレストン・フォスター, フィル・カールソン, プレストン・フォスター, メリー・スチュアート, ウィリアム・ビショップ
伝説の馬「サンダーホーフ」を追う
男女3人の運命を描いた本作は
西部劇史上屈指の倹約的且つ陰鬱なスリル&サスペンスに
彩られた挑戦作であります。
物語の大半を登場人物3人&馬3匹で
進行させるという実験精神と
西部劇、冒険活劇、愛憎劇の定番を
的確に押さえる堅実さを兼ね備えた
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「制約」の中で奮闘する人々の思いと
愛と狂気が交錯する旅を通じて
自然の雄大さ&人間の小ささを示す試みの
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(人間夫婦&馬夫婦の絆と
狂気の底なし沼に沈んだ男の悲哀が交錯する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「人員限定型道中系西部劇」の一翼を担う
作品であると言えるでしょう。
暇つぶし規模のスケール感&スピード感+人数の中で
荒馬に取り憑かれた男の熱気&狂気と
男2人&女1人+西部劇時代の旅に宿るリスクを写し出す本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。