映画に感謝を捧ぐ! 「ファイナル・デッドサーキット」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はデヴィッド・R・エリス監督の
「ファイナル・デッドサーキット」に感謝を捧げようと思います。
ファイナル・デッドサーキット スタンダード・エディション [DVD] - ボビー・カンポ, シャンテル・ヴァンサンテン, アンドリュー・フィセラ, クリスタ・アレン, ヘイリー・ウェブ, ニック・ザーノ, ミケルティ・ウィリアムソン, ジャスティン・ウェルボーン, デヴィッド・R・エリス, エリック・ブレス, ボビー・カンポ
1999年の映画「ファイナル・デスティネーション」を
もとにして作られた人気シリーズの4作目となる本作は
作品世界の精神を保ちつつ
「ファイナル・デスティネーション」シリーズ
前3作の設定を継承しつつ
アニメーション映画+アクション映画風味を高め
効率主義的に進行する
ストーリー&演出、キャラクター造形は
私に「アクション+サスペンス+ホラー的な戦闘造形」と
鑑賞者がシリーズのルールを熟知していることを信じて
状況設明を抑制し、物語の効率化を図る
作劇法の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(「運命」による奇襲攻撃を繰り出しつつも
登場人物の末路を曖昧化する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「映像的暴力性+残酷趣味」を強化する方向へと
向かって突き進む「ファイナル・デスティネーション」
第4章であると言えるでしょう。
推理劇的情報提供、テロ対策映画的破壊力&仕掛け
ホラー映画的残酷趣味、スポーツ映画的ルール造形
機械的クールさを兼ね備える事によって
ホラー映画史上屈指の静かなる魔性&神秘性を持つ
モンスター・ヒーローへと進化した「運命」によって
日常に潜む危険要素、便利さの代償
人生における観察の重要性を教えられる人間たちの姿を
写し出すことによって
小規模映画会社的量産化戦術に即しつつ
作品世界を成長させていくことに挑んだ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。