映画に感謝を捧ぐ! 「オリジン(2016年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンドレアス・クリメント&アンドレ・ヘーデトフト監督の
「オリジン(2016年版)」に感謝を捧げようと思います思います。
オリジン [DVD] - ラファエル・ペッタソン, サンドラ・レッドラフ, エメリア・ハンソン, リカルド・ビョルク, アンドレアス・クリメント, アンドレアス・クリメント
遺伝子実験によって恋人を救おうとする女性「ジュリア」と
彼女を取り巻く人々の運命を描いた本作は
SF映画史上屈指の「混沌」を放つ怪作であります。
超能力SF要素&異常心理サスペンス要素を
挿入する事によって生を受けたストーリー&演出が
狂気に満ちた作品世界を生成していく光景は
私に複数のSF要素をつなぎ合わせることによって発生する「混乱」と
愛情と科学者的狂気の融合がもたらす科学反応の
一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(テクノロジー系SF&恋愛悲劇の終わりとモンスター映画の幕開けを
同時に告げるかのような幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「狂乱系SF」の歴史に輝く
怪物的作品であると言えるでしょう。
病魔に冒された恋人への愛、科学者的本能
遺伝子操作による変異がもたらす狂気が
豪快且つ陰鬱に絡み合う本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。