映画に感謝を捧ぐ! 「100,000年後の安全」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマイケル・マドセン監督・出演の
「100,000年後の安全」に感謝を捧げようと思います。
100,000年後の安全 [DVD] - T・アイカス, C・R・ブロケンハイム, M・イェンセン, B・ルンドクヴィスト, W・パイレ, E・ロウコラ, S・サヴォリンネ, T・セッパラ, P・ヴィキベリ, マイケル・マドセン
放射性廃棄物処理問題を題材とした本作は
静かなる熱気&資料性に包まれた記録映像であります。
人類によって見いだされにもかかわらず
人類の制御力を超える領域へと発展してしまった
エネルギーによってもたらされた「大いなる宿題」を
文学的+神話的表現法、教材映像的解説
MTV的音楽&映像技法を融合させながら
後世に伝えようとする試みは
私に「人間性」に対する信頼と疑心が入り交じった思いと
未来の人々に「正確なメッセージ」を伝えることの難しさを
象徴する存在の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(娯楽映画的暴力&破壊を見せることなく
怪奇映画的な気配を放つ幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「放射性廃棄物処理問題入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
軽量且つ歴史&科学資料的な外見の中に
史劇+SF的スケール感とサスペンス+ホラー的恐怖を宿す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。