映画に感謝を捧ぐ! 「プルミエール 私たちの出産」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジル・ド・メストル監督の
「プルミエール 私たちの出産」に感謝を捧げようと思います。
プルミエール ~私たちの出産~ [DVD] - イザべラ・フェラーリ, サンドリーヌ・ピオー 歌, シンニード・オコナー 歌, ジル・ド・メストル, ジル・ド・メストル, ミゲル・クルトワ, ジル・ド・メストル, マリー=クレール・ジャヴォイ
世界各地の「出産」に関する一部を
記録した本作は
神秘性と大衆性が交錯する記録映像であります。
「命&母親」の幕開けに向かう女性たちと
彼女たちを見守り、支える人々の姿を
技巧的且つ穏やかに写し出す映像&語り口が
観光旅行、ホームドラマ、ポルノ、童話が
入り交じったかのような気配を放つ現象は
私に「サスペンス技法と記録映像技法による共同戦線」と
「出産」に宿るドラマ性の一形態を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(淡々と進みつつも和やかさを感じさせる
幕切れ→エンドロールとなっている点も見逃せません。)
まさに「世界出産道中記」の称号にふさわしい
作品であると言えるでしょう。
穏やかなエロティシズム、静かなるスリル&サスペンス
クールでありながらも情のある状況設明と共に
共に様々な文化&思想と愛に包まれた
出産への道を示した本作と
生きて映画を観ることのできる幸せに深い感謝を!!!。