映画に感謝を捧ぐ! 「独房の生贄~悪霊が棲む213号室~」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。

 今回はスティーヴン・ケイ監督の

 「独房の生贄~悪霊が棲む213号室~」に感謝を捧げようと思います。

独房の生贄 ~悪霊が棲む213号室~ [DVD] - ブルース・グリーンウッド, エリック・バルフォー, マイケル・ルーカー, スティーヴン・ケイ
独房の生贄 ~悪霊が棲む213号室~ [DVD] - ブルース・グリーンウッド, エリック・バルフォー, マイケル・ルーカー, スティーヴン・ケイ

 囚人殺害の罪で投獄された弁護士

 「マイケル・グレイ」と彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は

 怪奇恐怖と暴力的恐怖が絡み合うホラー映画であります。

 刑務所映画と悪霊系ホラーの特性を組み合わせ

 社会派風味&宗教的ハッタリを投入することによって

 生を受けたストーリー&演出、キャラクター造形が

 複雑且つ陰鬱に進行する光景は

 私に「刑務所&弁護士」に潜む魔性+閉鎖性と

 行いと報いの関係をホラー映画的に表現する手法と

 怪談的恐怖描写とアトラクション的恐怖描写による

 共同戦線の一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。

 (怪談的神秘性とホラー映画的ハッタリ精神を兼ね備えた邦題と

 要所となる部分を抽象化することによって

 陰性童話の領域に達した幕切れとなっている点も見逃せません。)

 まさに「刑務所+宗教系ホラー入門」の

 一翼を担う作品であると言えるでしょう。

 米ドラマ「プリズン・ブレイク」の流れを汲む状況設定&作劇法を

 ホラー映画的に加工したかのような気配を放つ本作と

 生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。