映画に感謝を捧ぐ! 「広島の異端児 梶山慧 激動のヤクザ人生」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回は西村隆志監督の
「広島の異端児 梶山慧 激動のヤクザ人生」に
感謝を捧げようと思います。
十一会副会長「梶山慧」と彼に関わる人々について記録した本作は
冷静さと情緒が独特のバランスで並び立つ極道系記録映像であります。
1974年の映画「仁義なき戦い 完結編」の源となった
第三次広島抗争を関係者の証言&写真と報道記録をもとにして
辿っていく映像&語り口と
恋愛悲劇的な雰囲気を放つ挿入歌が一体となる光景は
私に「第2次大戦」が日本に与えた傷跡の一端と
暴力渦巻く世界を生きながらもそれぞれの形で
平和を願い、行動した人々の姿を
後世に残す試みの一形態を目の当たりにする機会をもたらしました。
(様々な立場で「第3次広島抗争」に関わった人々が
共に梶山慧氏を弔う姿に心和まされる
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「第三次広島抗争&梶山慧入門」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
第三段階を通じて
戦争の虚しさ&残酷さと極道の宿命を写し出す本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。