映画に感謝を捧ぐ! 「ショーガール」

 映画感謝人GHMです。

 今回はポール・バーホーベン監督の「ショーガール」に感謝を捧げようと思います。

 

 ラスベガスのショー・ビジネス界に生きる人々の姿を描いた本作は

 「サクセス・ストーリー」の暗黒面をえぐり出す怪作であります。

 華やかな存在とされているショーの世界&アメリカ流成長劇を

 エログロ・凶暴の限りを尽くして描くという大胆不敵な挑戦は

 私に「万物には光と影が存在すること」・「善人=成功者ではない」ということを

 最も刺激的な形で体感する機会をもたらしました。

 (1999年の「ゴールデン・ラズベリー賞」において

 「90年代における最低作品賞」を受賞したことが

 本作の偉大さを証明するという皮肉な展開も見逃せません。)

 まさに「素晴らしき低俗作」と呼ぶべき作品であると言えるでしょう。

 P・バーホーベン監督の「悪徳への愛情」

 脚本家J・エスターハスの「即物的快感への情熱」

 映画制作会社カロルコ・ピクチャーズの「低俗性」が

 最高レベルの形で結合した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。