映画に感謝を捧ぐ 「陪審員」
おはようございます。 映画感謝人GHMです。
今回はブライアン・ギブソン監督作品「陪審員」に感謝を捧げたいです。
ジョージ・ドース・グリーンの同名小説をもとにして作られた本作は
裁判制度への皮肉に彩られた作品であります。
理不尽な要求に服従することによって
善悪を超越した強さを持つ存在となっていくヒロインと
狂気と欲望の赴くままに行動することによってヒロインを鍛える悪役との奇妙な対決を通じて
「陪審員制度の問題点」・「暴力の理不尽性」を描くという試みは
私に「悪人によって善人が強くなっていく光景」と
「暴力による支配の空しさ」・「一般人が司法制度に抱く不信感」を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ヒロインの行動によって「悪役の狂気」がパワーアップする一面がある点も
見逃せません。)
まさに「平穏な日々を送る女性と犯罪組織の中で生きる男性が
己自身を知る物語」と呼ぶべき作品で
あると言えるでしょう。
善と悪が互いを高め合っていく姿が
ある種の感動を呼び起こす本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。