映画に感謝を捧ぐ! 「キッド(1921年版)

 ご無沙汰しております。 映画感謝人GHMです。

 今回はチャールズ・チャップリン監督・主演の「キッド(1921年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 捨てられていた赤ん坊を拾い、育てることになった主人公の奮闘ぶりを

 描いた本作は

 世にあまた存在する「感動映画」とは一味違う「感動」を

 私にもたらしてくれた作品であります。

 冷静に観察すると主人公の行動は「善良」とは言い難いものであるにもかかわらず

 (子供にガラスを割らせるなど)

  C・チャップリンの「道化」的ムードと

  残酷さを廃したコミカルな表現法を駆使して   

  笑いのみならず、感動までも引き起こしてしまうというテクニックと発想力に

  私は大いに感動させられました!!!。

 リアリズムとユーモアが巧みにブレンドされた貧乏描写も

 印象的でした。

 (「貧乏描写の帝王」と呼びたくなるほどであります!!!)

 感動を「与える」のではなく

 「たたき込んで」くれた本作に深い感謝を!!!。