映画に感謝を捧ぐ! 「推定無罪」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアラン・J・パクラ監督の「推定無罪」に

 

 感謝を捧げようと思います。

 

 スコット・トゥローの小説を基に作られた本作は

 「法の番人」に対するひねりのある視線が印象的な作品であります。

 法を守る存在である「警察・検事局」を

 陰謀渦巻く世界として描き

 同情すべき被害者を嫌悪すべき存在であるかのように描くという

 逆転の発想と

 法律で裁かれることを免れた主人公が

 意外な形で「罪の報い」を受けるという展開が実に強烈で

 私の心を興奮と恐怖で満たしてくれました。

 (怪しげな雰囲気を持った弁護士のほうが

 司法関係者より良心的に見えてしまうという点も

 印象的でした。)

 ある意味「悪を倒そうとする者は、悪に近づかなければならない

 それゆえに、悪に染まる危険をはらんでいる」ということを

 映画という形で示した作品と言えるのではないでしょうか。

 司法の世界を舞台としたサスペンスと人間模様を

 満喫させてくれた本作に深い感謝を!!!。