映画に感謝を捧ぐ! 「ミッシング(1982年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はコンスタンタン・コスタ・ガウ"ラス監督の「ミッシング(1982年版)」に
感謝を捧げようと思います。
トーマス・ハウザーの実体験をもとに映画化された本作は
社会派ドラマとホームドラマの魅力を融合させた
素晴らしい作品であります。
主人公が異国で行方不明となった息子を捜し続ける中で
息子との間に出来た「心の溝」を埋めていくという展開が実に素晴らしく
人間のもつ「弱さ」と「愛」の強さを
私に再認識させてくれました。
(行動を共にする息子の妻との
「対立」と「融和」も印象的でした。)
さらに、裏で暗躍する「アメリカ政府・軍関係者」を
単なる悪役とせず
自国本意なアメリカ外交や外国情勢に対する
我々の無関心の象徴として描いている点も
強く心に残りました。
(それだけに、主人公たちが旅の果てに見つけた「真実」は
実話であることを疑いたくなるほどの残酷さに満ちております。)
ホラー映画に勝るとも劣らぬ怪奇と恐怖に満ちた「歴史の真実」を
教えてくれた本作に深い感謝を。!!!