映画に感謝を捧ぐ! 「完全犯罪クラブ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はバーベッド・シュローダー監督の「完全犯罪クラブ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 完全犯罪をもくろむ二人組と女性刑事との対決を描いた本作は

 「自分自身に対する幻想」が崩れていく姿を

 サスペンス風味で描いた異色作であります。

 自分たちは「知略に長けた犯罪者」であると信じていた二人組が

 秘められた「弱さ」と「愚かさ」によって崩れていく一方で

 捜査過程で自らの「弱さ」を思い知らされることになった女性刑事が

 忌まわしき過去に立ち向かう決心をする姿を目の当たりにしたとき

 私は「人間にとって最も謎に満ちているのは自分自身である。」

 ということを再認識いたしました。

 ミステリー・サスペンスの中に

 人間の持つ神秘性を宿した本作に深い感謝を!!!。