映画に感謝を捧ぐ! 「マタ・ハリ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジョージ・フィッツモーリス監督の「マタ・ハリ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 第1次大戦中にスパイ疑惑をかけられ

 処刑されたダンサー「マタ・ハリ」を基にして作られた本作は

 華やかなと男性心理に対する厳しい指摘が共存する

 異色のスパイ映画であります。

 華やかなる主人公「マタ・ハリ」に翻弄される男たちの姿を通じて

 「時に男性は、女性以上に独占欲・嫉妬心に振り回されてしまう」という

 メッセージを放つというスタッフ陣の発想力と

 男性心理に対する鋭い観察眼を目の当たりにして

 私は「男心」というものについて大いに考えさせられました。

 (「マタ・ハリ」に扮したグレタ・ガルボの美貌と威厳に満ちあふれた姿が

 男性陣の悲哀を高めているように思います。)

 まさに「男性なら身につまされずにはいられない」作品であるといえるでしょう。

 女性の魅力と男性の内なる弱さを教えてくれた本作に

 深い感謝を!!。