映画に感謝を捧ぐ! 「緑色の髪の少年」
映画感謝人GHMです。
今回はジョセフ・ロージー監督の「緑色の髪の少年」に
感謝を捧げようと思います。
戦争で両親を失った少年に訪れた奇妙な出来事を描いた本作は
ファンタジーと現実社会の痛みが一つとなった異色作であります。
自然の美しさの象徴である「緑」が
戦争孤児の少年にさらなる悲劇をもたらす展開は
人間の悲しみと愚かさを象徴するかのような
残酷さに満ちております。
しかし、私が最も心打たれたのは
悲しみと醜さにあふれた世界を描きながら
同時に「愛」の素晴らしさをを示した点であります。
(恋愛映画における「愛」とは一味違う美しさを感じました。)
これこそ「社会派ファンタジー」と呼ぶにふさわしい作品であると
いえるでしょう。
現実の枠を越えた奇妙な出来事と
現実がもたらす痛みを見事に融合させた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。
そして「東北関東大震災」によって亡くなられた方々のご冥福と
被害地域の一刻も早い復興を祈りたいです。