映画に感謝を捧ぐ! 「スナイパー(2002年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はカリ・スコックランド監督の「スナイパー(2002年版)に

 感謝を捧げようと思います。

 謎のスナイパーに捕らえられた

 銃器メーカー社長夫人の運命を描いた本作は

 「銃社会」に宿る危険と狂気を描いた衝撃作であります。

 銃社会への怒りを口にしながら

 狙撃によって人を殺していくスナイパー

 妻への思いと保身との狭間で揺れ動く銃器メーカー社長

 そして、時間と共にスナイパーと心を通わせていく社長夫人の姿は

 銃に囲まれた世界の恐怖と空虚を

 象徴しているように感じます。

 このような題材を、娯楽要素を失うことなく描くことが

 アメリカ映画界の持つエネルギーの表れなのかもしれません。

 制御なき道具の暴走がもたらす恐怖を思い知らせてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。