映画に感謝を捧ぐ! 「僕の村は戦場だった」
映画感謝人GHMです。
今回はアンドレイ・タルコフスキー監督の「僕の村は戦場だった」に
感謝を捧げようと思います。
戦陣に加わることを求める少年と
彼を安全な場所へ運ぼうとする兵士たちの姿を描いた本作は
反戦メッセージを発することなく戦争の悲劇を伝える
異色の戦争映画であります。
少年のセリフなどによって
戦争を正当化しているかのように見せかけて
「戦争の残酷さ・空しさ」を示すという
自由な映画作りを封じられた時代にたいする
ひそかな抵抗は
人間の「頭脳・精神」が持つ柔軟性・強さを
私に再認識させてくれました。
これこそ「制約に立ち向かう勇猛さと
力ではなく・知略をもって思いを果たそうとする冷静さ」が
宿る作品であるといえるでしょう。
不自由な時代のなかで「思い」を伝えようとする
意志の力を見せてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。