映画に感謝を捧ぐ! 「キートンの大列車追跡」
映画感謝人GHMです。
今回はバスター・キートン&クライド・ブルックマン監督の
「キートンの大列車追跡」に感謝を捧げようと思います。
南北戦争時代を舞台に
B・キートン扮する南部の機関士と
彼の機関車を奪った北軍兵士との追いかけっこを描いた本作は
痛快さと哀愁を合わせ持つ奇妙なサイレント・コメディであります。
B・キートンの身体能力と発想力を駆使した
「追いかけっこ」&「怪我の功名」が冴え渡る作品でありながら
同時に哀愁を感じてしまうのは
ハッピーエンドに後に待つ「南軍の未来」が
見えてしまうが故のことなのでしょう。
(おかげで本作はコメディの枠を越えた
「歴史の皮肉」を感じさせる作品となったように思います。)
サイレント・コメディの痛快さを味わいながら
奮闘の果てに待つ「未来」に思いを寄せるという
荒技を可能にした本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。