映画に感謝を捧ぐ! 「ブレージングサドル」

 映画感謝人GHMです。

 今回はメル・ブルックス監督の「ブレージングサドル」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 鉄道会社の陰謀によって、史上初の黒人保安官となった

 主人公の奮闘を描いた本作は

 脳天気なストーリーに「静かなる怒り」を宿す

 異色のコメディ西部劇であります。

 小ネタの連打で押しまくる無軌道な物語の中に

 「人種差別」・「腐敗した政界」・「際限なき経済欲」を告発する

 メッセージを加えることによって

 脳天気な「笑い話」の枠を越えた物語となっていく姿は

 スタッフ陣の「やりたい放題」精神と

 アメリカ映画界に宿る「懐の深さ」を

 象徴しているとのではないでしょうか。

 アメリカ社会に潜む「闇」と西部劇の「傲慢さ」を

 ユーモラスな形で教えてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。