映画に感謝を捧ぐ! 「真昼の決闘」

 映画感謝人GHMです。

 今回はフレッド・ジンネマン監督の「真昼の決闘」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・W・カニンガムの小説「The Tin star」をもとにして作られた本作は

 「西部劇とは縁の薄いスタッフ陣」ならではの目線が冴え渡る

 異色西部劇の強豪であります。

 西部劇の方程式通りの人物配置を行いながら

 他の西部劇があえて描かなかった

 「正義漢」という本能がもたらす孤独と苦痛

 正義漢を頼みにしながら、同時に疎ましく思う大衆心理

 

 を描くという大胆な試みは

 勧善懲悪西部劇に潜む「闇」の存在を

 私に教えてくれました。

 (西部劇と縁の薄いスタッフ陣ゆえに

 可能だったのでしょう。)

 「勧善懲悪西部劇」ならではの痛快さと

 痛快さの裏に潜む「心の痛み・ゆがみ」を

 84分に凝縮するという快挙を成し遂げた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。