映画に感謝を捧ぐ! 「透明人間(1933年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジェームズ・ホエール監督の「透明人間(1933年版)」に感謝を捧げようと思います。

 

 H・G・ウェルズの同名小説をもとにして作られた本作は

 テクニックと人間心理への理解を兼ね備えた

 偉大なるSF映画であります。

 巧みに操られた小道具と映像表現によって

 「透明人間」の力を知らしめる「映像テクニック」

 姿を現さず、声のみで存在感を示す「演技テクニック」

 そして「匿名性がもたらす狂気と孤独」に着目した洞察力が

 一体となって生まれた「見えざる存在の物語」は

 私に驚き・感動・反省の入り交じった感情を与えてくれました。

 本作こそ、現代の「ネット社会」に通じる作品と

 いえるのではないでしょうか。

 先見の明に対する尊敬と

 自分自身を振り返る機会を与えてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。