映画に感謝を捧ぐ! 「25ミニッツ」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はラオリツ・モンク・ペターセン監督の

 「25ミニッツ」に感謝を捧げようと思います。

 

 瀕死の母を救うために銀行を襲撃し

 救急車を奪って逃走する羽目になった兄弟の姿を描いた本作は

 「物語世界を絞ること」の大切さを示した

 偉大なる軽量作品であります。

 舞台を「救急車内とその周辺」だけに

 限定することによって生みだされる「緊張感」と「葛藤」は

 私に空間の枠を超えた「思考」の広がりと

 迫力映像とは一味違うスリルを与えてくれました。

 (安易な「ハッピーエンド」に走らず

 苦みを宿す幕切れとしている点も印象的です。)

 本作こそ、偉大なる銀行強盗映画「狼たちの午後」の

 流れを汲む「悲しき罪人たちの物語」であると

 言えるのではないでしょうか。

 77分の中にスリル・家族の葛藤・人間の成長を

 詰め込んだ本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。