映画に感謝を捧ぐ! 「インファナル・アフェア」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアンドリュー・ラウアラン・マック監督の

 「インファナル・アフェア」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 犯罪組織に潜入した捜査官と

 警察に潜入した犯罪組織メンバーの

 壮絶なる生き様を描いた本作は

 善と悪が「表裏一体の存在」であることを示した

 香港犯罪映画の雄であります。

 勧善懲悪という図式に背を向けて

 「己を偽り、眼中の仲間を裏切る二人の男の対決」として描くという発想

 アジア映画の情緒とアメリカ映画のスタイリッシュさが

 見事に融合した映像

 痛快さを捨て、苦みを利かせたストーリー展開が一体となって生まれた

 「現世における地獄絵図」は

 私に派手なアクションとは異なる形の「スリル」を与え

 同時に「悪と交わる者は、いかに抵抗しようと

 魂を悪に染めることから逃れられない」ことの恐ろしさを

 教えてくれました。

 まさに「東と西の文化が交わる地」香港ならではの魅力を持った

 犯罪映画であると言えるでしょう。

 格闘戦や撃ち合いとは一線を画した「男の勝負」と

 

 闘いの日々がもたらす「地獄」を見せてくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。