映画に感謝を捧ぐ! 「ラストタンゴ・イン・パリ」
映画感謝人GHMです。
今回はベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラストタンゴ・イン・パリ」に
感謝を捧げようと思います。
妻を失った男と女優志願の女が織りなす
愛と官能の日々を描いた本作は
依存症的な「愛」を純文学的に描いた
「背徳的ラブ・ストーリー」であります。
妻に裏切られた悲しみを癒すため
自らの「精神の牢獄」に女を閉じこめ
衝動的に「愛」を求め続ける男と
男に惹かれながらも、その「牢獄」より
脱したいと願う女の姿は
「愛」という存在の危うさ・奥深さについて考える時間を
私に与えてくれました。
(本作が「ゴッドファーザー」の1年後に公開されたのは
俳優M・ブランド氏の「底知れなさ」と運命の「奥深さ」を
世に知らしめようとする神の意志なのかもしれません。)
愛と性衝動が入り交じった感情にゆり動かされる人々を
過激さと静けさを交えながら描いた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。