映画に感謝を捧ぐ! 「クレーマー・クレーマー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はロバート・ベントン監督の「クレーマー・クレーマー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アウ"ェリー・コーマンの同名小説をもとにして作られた本作は

 映画的テクニックと人間味が見事に融合した

 「偉大なる家族映画」であります。

 説明台詞を多用せず

 映像(フレンチ・トーストなど)で人間関係を語るテクニック

 「両親の争い」を息子に見せまいと奮闘する主人公の姿

 特定の悪人に責任転嫁せず「全員の問題」として描くストーリーが一つとなって

 生み出される「悲しくも暖かい家族劇」の前に

 私の心は「感動」という言葉の枠を超えた驚きと喜びに

 包まれてしまいました。

 (「愛は争いの念を洗い流す」ことを簡潔な形で示した

  ラストシーンも印象的です。)

 

 これこそ映画史に輝く「家族の崩壊と再生の物語」であるといえるでしょう。

 「夫婦関係・親子関係の教科書」と呼びたくなるほどの

 魅力と説得力を持つ本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。