映画に感謝を捧ぐ! 「痩せゆく男」

 映画感謝人GHMです。

 今回はトム・ホランド監督の「痩せゆく男」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 リチャード・バックマンスティーブン・キング)の

 同名小説をもとにして作られた本作は

 アメリカ社会に潜む「闇」をえぐり出す「ホラー風味の風刺劇」であります。

 脇見運転によってジプシーの女性を死なせてしまった主人公が

 不公正な裁判によって無罪となったうえ

 「ジプシーの呪い」にかかってもなお、己の過ちを反省することなく

 

 自分本位な行動を続ける姿は

 私に「車社会に潜む傲慢さ」・「アメリカ社会に潜む差別」

 「疑心が生み出す(悪魔)」の存在を示し

 自分自身について考える時間を与えてくれました。

 (「邪悪なハッピーエンド」と呼びたくなるようなラストシーンも印象に残っております。)

 まさに「人間の魂・社会に潜む(悪)こそが真の呪い」であることを

 示した作品であるといえるでしょう。

 怪奇映画と社会風刺を見事に融合させた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。