映画に感謝を捧ぐ! 「痩せゆく男」
映画感謝人GHMです。
今回はトム・ホランド監督の「痩せゆく男」に
感謝を捧げようと思います。
同名小説をもとにして作られた本作は
アメリカ社会に潜む「闇」をえぐり出す「ホラー風味の風刺劇」であります。
脇見運転によってジプシーの女性を死なせてしまった主人公が
不公正な裁判によって無罪となったうえ
「ジプシーの呪い」にかかってもなお、己の過ちを反省することなく
自分本位な行動を続ける姿は
私に「車社会に潜む傲慢さ」・「アメリカ社会に潜む差別」
「疑心が生み出す(悪魔)」の存在を示し
自分自身について考える時間を与えてくれました。
(「邪悪なハッピーエンド」と呼びたくなるようなラストシーンも印象に残っております。)
まさに「人間の魂・社会に潜む(悪)こそが真の呪い」であることを
示した作品であるといえるでしょう。
怪奇映画と社会風刺を見事に融合させた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。