映画に感謝を捧ぐ! 「革命児サパタ」
映画感謝人GHMです。
今回はエリア・カザン監督の「革命児サパタ」に
感謝を捧げようと思います。
メキシコ革命の英雄「エミリアーノ・サパタ」の生涯を
もとにして作られた本作は
「革命の光と闇」を見事に映像化した作品であります。
腐敗した政府を倒し、革命を成し遂げたサパタが
「内なる争い」によって孤立し、自滅への道へ引きずり込まれて行く姿は
私に「革命の意義・情熱を守り抜くことの難しさ」を
示してくれました。
(陽気な民族音楽・冷徹なまでの静けさを持って
進行していくストーリーと「熱き魂」を宿す登場人物たちの姿が
悲劇性を高めているように思います。)
まさに、「憎しみによってもたらす勝利の空しさ」を
象徴する作品であると言えるでしょう。
農民に希望をもたらした革命政権が
かつての腐敗政府と同じ状態になっていく「絶望的光景」を描きつつ
ラストシーンに「希望」の種を残してくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。