映画に感謝を捧ぐ! 「バターンを奪回せよ」
映画感謝人GHMです。
今回はエドワード・ドミトリク監督の「バターンを奪回せよ」に
感謝を捧げようと思います。
イーニアス・マッケンジー&ウィリマム・ゴードンのノンフィクション小説を
もとにして作られた本作は
戦意高揚ムードの中に「戦争」への皮肉を宿す作品であります。
「アメリカ的英雄」を象徴する俳優J・ウェインを主演に据え
米軍礼賛ムード一色の映画であるように見せかけて
「日米の闘いに巻き込まれ、翻弄されていくフィリピン人」を描くという荒技は
私に他の戦争映画とは一味違う「戦争批判」の形を
見せてくれました。
まさに「映画による戦意高揚・国家礼賛」を皮肉った作品であると
いえるでしょう。
戦争の理不尽と安易な「国家礼賛」の危うさを
反面教師的に示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。