映画に感謝を捧ぐ! 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」
映画感謝人GHMです。
今回はジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」に
感謝を捧げようと思います。
生ける屍の恐怖を描く「ゾンビ映画」の源となった本作は
恐怖の原点を感じさせる存在であります。
あえて「生ける屍」の謎を解明しないストーリー展開と
緩慢な動きと無表情の中に狂気を宿す
「生ける屍」の存在感が一つとなることによって生まれる
不条理の恐怖は
私に「(理解できない)ことこそが恐怖を生む」ということを
再認識する機会を与えてくれました。
(特に「希望から絶望へとたたき落とす」ラストシーンは
怪奇映画史上における最高級の恐怖を
もたらしたのではないでしょうか。)
まさに「恐怖の根源」を示した作品であるといえるでしょう。
「ホラー風味」の中に宿る社会性と
生ける屍に扮した俳優たちの放つ「静かなる気迫」によって
怪奇映画の新次元を開いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。