映画感謝人GHMです。
今回はマルセル・カルネ監督の「霧の波止場」に
感謝を捧げようと思います。
港町で花開いた恋の行方を描いた本作は
人の世の光と闇が程よく混ざり合った「フランス風味の恋愛劇」であります。
清濁合わせ持つ物語と怪しげな登場人物たちとが
一体となることによって生まれる「美しくも苦い恋物語」は
私に甘美で残酷な時間を与えてくれました。
(「犬」の名脇役ぶりも印象的です。)
まさに「フランスならではの香りを持つ」作品であると言えるでしょう。
人情味あふれる前半と残酷な後半との対称性がもたらす
静かなる哀愁に酔わせてくれた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。