映画に感謝を捧ぐ! 「救命艇」

 映画感謝人GHMです。

 今回はアルフレッド・ヒッチコック監督の「救命艇」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジョン・スタインベックの小説をもとにして作られた本作は

 空間と精神との関係について考えさせられる作品であります。

 救命艇という小さな世界を空間と

 地球にも匹敵するほどの「精神的スケール感」が

 一体となることによって生まれる「小さくて大きな物語」は

 私に「限定空間における思考の広がり」を満喫する機会を

 与えてくれました。

 (「明快なる幕切れ」に背を向けた終幕も印象的です。)

 まさに「考えこそが世界である」ことを示した作品であると言えるでしょう。

 極限状態における人間心理と正義のありようについて

 考える機会を与えてくれた本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。