映画に感謝を捧ぐ! 「シリアナ」
映画感謝人GHMです。
感謝を捧げようと思います。
ロバート・ベアの自伝「CIAは何をしていた?」をもとにして作られた本作は
大胆不敵な「主役不在映画」であります。
「主人公を中心として世界が動いていく」という映画の定石に逆らい
登場人物すべてを「作品世界を動かす駒」として扱うという
恐るべき試みは
私に他の映画とは異なる恐怖感と現実感をもたらしました。
(一見すると主演男優に見えるJ・クルーニーが
本作の「個性」を象徴する光景であると
いえるでしょう。)
恐竜の死骸から生まれた「石油」が我々の世界を支配するという
皮肉な現実と
歴史において「人間」は駒に過ぎないという残酷さを
型破りな手法で示した本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。