映画に感謝を捧ぐ! 「ドミノ・ターゲット」

 映画感謝人GHMです。

 今回はスタンリー・クレイマー監督の「ドミノ・ターゲット」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 アダム・ケネディの同名小説をもとにして作られた本作は

 組織と個人の関係について考えさせられる作品であります。

 謎めいた組織の「アメとムチ」によって操られていく主人公の姿を

 淡々と描くことによって生まれる「底知れぬ迷宮世界」は

 私に他のサスペンス映画にはない恐怖と悲しみを

 見せてくれました。

 (社会的メッセージと娯楽精神との間で揺れ動いたS・クレーマー監督ならではの

 味わいと言えるでしょう。)

 サスペンス映画ならではの「謎が解かれる爽快感」に背を向けて

 組織社会における個人の無力さを描いた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。