映画に感謝を捧ぐ! 「ゆりかごを揺らす手」
映画感謝人GHMです。
今回はカーティス・ハンソン監督の「ゆりかごを揺らす手」に
感謝を捧げようと思います。
産科医のセクハラ騒動がもたらした惨劇を描いた本作は
映画における「敵」の重要性を示した作品であります。
R・デ・モーネイ扮する敵役を単なる「悪」として描かず
復讐の炎と愛を求める心の狭間で揺れ動く存在として描くことによって生まれる
「狂気と哀愁の物語」は
私に「善と悪は紙一重の位置にある」ことを再認識する機会を
与えてくれました。
(個人的には、主人公一家より彼女に同情したくなりました。)
本作こそ「正義の持つ残酷さと人間の縁の複雑さ」を
映像化した作品であると言えるでしょう。
時と共に成長していく「狂気」
物事を表面的イメージで決めつけることの「恐怖」
正義の行使がもたらす「危険」を
サスペンス風味で描いた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。