映画に感謝を捧ぐ! 「痴人の愛(1934年版)」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はジョン・クロムウェル監督の「痴人の愛(1934年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 サマセット・モームの同名小説をもとにして作られた本作は

 

 容易には理解しがたい心的世界を描いた

 異色の恋愛劇であります。

 最初は理解しがたいものに思えた男女の関係が

 時間と共に「理解は出来なくとも納得は出来る関係」であると

 思えるようになっていく姿は

 私に「愛の神秘」という難関に挑む機会と

 不条理にして美しい愛に触れる時間を与えてくれました。

 (他の恋愛映画とは異なる「ハッピー・エンド」の付け方も印象的です。)

 まさに「人間心理の神秘性」を示した作品であると言えるでしょう。

 ロマンスの甘さと一筋縄ではいかない歯ごたえを合わせ持つ本作と

 

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。