映画に感謝を捧ぐ! 「嵐が丘(1939年版)」
映画感謝人GHMです。
今回はウイリアム・ワイラー監督の「嵐が丘(1939年版)」に
感謝を捧げようと思います。
エミリー・ブロンテの同名小説をもとにして作られた本作は
華やかさと狂気に彩られた世界を描いた「恋愛大作」の雄であります。
文学史上まれに見る難解さを誇るヒロインとの出会いによって
魂をゆがめられ、復讐の鬼となっていく主人公の姿は
私に「階級社会」と「独占的な愛」に宿る毒性の恐ろしさを
示してくれました。
(主人公とヒロインに扮したローレンス・オリヴィエ&マール・オベロンの「上品さ」と
舞台・衣装の華やかさが
本作の持つ「狂気」を高めているように思います。)
まさに「愛と狂気の文芸映画」と呼ぶにふさわしい作品であると
言えるでしょう。
イギリス上流階級の光と影に触れる機会を与えてくれた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。