映画に感謝を捧ぐ! 「ドラッグストア・カウボーイ」

 映画感謝人GHMです。

 今回はガス・ヴァン・サント監督の「ドラッグストア・カウボーイ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ジェームズ・フォーグルの同名小説をもとにして作られた本作は

 文学的ムードに包まれた「陰性の青春映画」であります。

 ドラッグに魅入られた若者たちの毎日を

 幻想的な映像と静けさを持って描くことによって生まれる「妖気漂う日常」は

 私に「エンターテインメント」とは一味違う魅力を持った世界へと

 誘ってくれました。

 (主演男優M・ディロンの「無気力な熱演」ぶりが

 本作の持つ「混沌」を高めている点も見逃せません。)

 まさに「生きることの苦味」に満ちた作品であると言えるでしょう。

 あきらめと希望の入り交じった「薬物中毒者」の世界を

 「感動狙い」に走ることなく表現した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。