映画に感謝を捧ぐ! 「ジェイコブズ・ラダー」

 映画感謝人GHMです。

 今回はエイドリアン・ライン監督の「ジェイコブズ・ラダー」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ベトナム戦争を体験した主人公が

 悪夢と幻覚によって精神を蝕まれていく姿を描いた本作は

 サスペンス映画に対する「観察力・脳力・精神力」を試す作品であります。

 作品内に秘められたヒントを見逃さない「観察力」

 ヒントを組み合わせて真実を見つける「脳力」

 表面的な派手さ・特殊効果に惑わされない「精神力」を要求するかのように

 進行していく物語は

 私に「正当なる謎解き」の喜びを与えてくれました。

 (単なる「謎解き」ではなく、批判精神やヒューマニズムが観じられる点にも

 好感が持てます。)

 まさに「正統派の(どんでん返し映画)」であると言えるでしょう。

 安易な「どんでん返し」の連打に頼らず

 論理的に進行していくことの素晴らしさを示した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。