映画に感謝を捧ぐ! 「サンキュー・スモーキング」

 映画感謝人GHMです。

 今回はジェイソン・ライトマン監督の「サンキュー・スモーキング」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 クリストファー・バックリーの小説「ニコチン・ウォーズ」を

 もとにして作られた本作は

 人間社会の「真理」をユーモラスに表現した

 「哲学的喜劇」であります。

 「タバコ会社を擁護する男の物語」という名の仮面を被りながら

 「道具は使いようによって善にも悪にもなりうる」こと

 「いかなる正義も自分で考え、選択したものでなければ無力である」ことを

 世に示そうとするスタッフ陣の大胆さは

 私に「世界を構成する真実」の一端へと

 誘ってくれました。

 (タバコ会社を擁護しつつも

 一定の責任を取らせようとする主人公の姿勢も感動的です。)

 まさに「愛と信念を宿した道化」の物語であると言えるでしょう。

 「正義」を振りかざす存在が陥りやすい罠に対して

 ユーモアあふれる警告を発した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。