映画に感謝を捧ぐ! 「望郷」
映画感謝人GHMです。
今回はジュリアン・デュヴィヴィエ監督の「望郷(1937年版)」に
感謝を捧げようと思います。
アンリ・ラ・バルトの小説をもとにして作られた本作は
犯罪劇と恋愛劇の魅力を兼ね備えた作品であります。
犯罪劇の苦さと恋愛劇の甘さが程よく解け合うことによって生まれる
「愛と罪の物語」は
私を美しくも哀しい世界へと誘ってくれました。
(現実感と幻想的ムードの入り交じった映像と多彩な音楽が
作品世界の魅力を高めている点や
ひねりの利いた終幕も感動的であります。)
まさに、フランス映画ならではの美しさと怪しさを持った
恋愛悲劇であると言えるでしょう。
清濁併せ呑む町に生きる人々の姿を
哀愁と情熱を込めて描いた本作と
生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。