映画に感謝を捧ぐ! 「カイロの紫のバラ」

 映画感謝人GHMです。

 

 今回はウディ・アレン監督の「カイロの紫のバラ」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 映画のキャラクターと映画好きのヒロインとの

 恋模様を描いた本作は

 奇妙な「説得力」と映画への愛を兼ね備えた

 ファンタジー・ラブコメディの傑作であります。

 「映画のキャラクターがスクリーンから飛び出す」という

 荒唐無稽なファンタジー作品を

 

 「映画関係者の対応」+「ヒロインの周辺状況」に現実感を与えることによって

 独自のルールと社会性を持った物語に変えてしまうという

 驚異的な作劇技は

 私に「ファンタジー作品におけるルール・現実感の大切さ」を

 再認識する機会を与えてくれました。

 (「映画への愛を残しつつ、現実に生きる」ことを選んだ

 ヒロインの姿がもたらす「苦い感動」も忘れられません。)

 まさに「映画への愛に満ちたおとぎ話」であると言えるでしょう。

 映画という「仮想現実」を愛しつつ

 現実に目を向けて生きることの難しさと尊さを示してくれた本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。