映画に感謝を捧ぐ! 「フルメタル・ジャケット」

 映画感謝人GHMです。

 今回はスタンリー・キューブリック監督の「フルメタル・ジャケット」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 グスタフ・ハスフォードの小説「ショート・タイマーズ」を

 もとにして作られた本作は

 他の戦争映画とは異なる「妖気」に彩られた作品であります。

 壮絶なる熱弁と暴力によって

 サクセス・ストーリーの王道に冷や水を浴びせた「訓練編」と

 唐突に訪れる危機・残酷きわまる「瀕死状態」の描写

 軽快な音楽を融合させることによって

 不条理と狂気が支配する「戦場の日々」を表現した

 「戦場編」が一体となることによって生まれる

 ブラック・ユーモア風味のベトナム戦争

 私を戦意高揚映画や反戦映画とは異なる

 戦場へと誘ってくれました。

 まさに「言葉と兵器の暴力に彩られた戦争映画」で

 あると言えるでしょう。

 S・キューブリック監督の冷徹な魂と

 横移動を重視した映像によって

 「戦場に生きる人々の魂」を写し出した本作と

 生きて映画を見ることが出来る幸せに深い感謝を!!!。