映画に感謝を捧ぐ! 「死刑台のエレベーター(1958年版)」

 映画感謝人GHMです。

 今回はルイ・マル監督の「死刑台のエレベーター(1958年版)」に

 感謝を捧げようと思います。

 

 ノエル・カレフの同名小説をもとにして作られた本作は

 「犯罪の喜劇性」をユーモアとサスペンス風味を持って描いた作品であります。

 巧妙なる犯罪計画が残酷喜劇的に崩れていく物語を

 華麗なる技と上品さを兼ね備えた映像によって描くことによって生まれる

 「美しくも哀しい滑稽劇」は

 私に「運命の裁き」が放つ残酷さとユーモアを味わう時を

 与えてくれました。

 (同時に「罪は罪を引きつける」ことを再認識させてくれる作品でもあります。)

 まさに「ブラック・ユーモア風味の悪退治」映画と呼ばずにはいられない

 作品であると言えるでしょう。

 美しき登場人物たち・醜い欲望と犯罪・哀しくも滑稽な終幕が

 一堂に会した本作と

 生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。